3月は希望と不安の交錯する月です。希望を胸に新しいスタートの備えに忙しくしている人もいれば、これからどうなるのだろうか、やって行けるのだろうか、と不安に押しつぶされそうになっている人もいるでしょう。希望と不安が交互にやって来るという人もいることでしょう。
変動の季節、3月の「今月の聖書」のことばは、旧約聖書に出て来る、あの偉大な指導者モーセの後継者として立てられたヨシュアという人に神がお語りになったことばです。ヨシュアはさぞ心細かったことでしょう。それまではモーセのもとで言われるままに動いていれば良かったのですが、これからは自分がモーセの立場に立って100万の民を導かなければならないのです。エジプトで奴隷状態にあったイスラエル民族を、神がお与えくださると約束してくださったカナンの地(今のパレスチナ)に導き入れる務めを、モーセから引き継いだばかりです。
ヨシュアの心にあったのは神の約束の成就を前にした沸き立つような希望でも喜びでもなく、これからどうなって行くのだろうか、果たして自分にこの務めが果たせるのだろうか、民はついて来てくれるだろうか、そんな不安ばかりだったのではないでしょうか。
「今月の聖書」のことばはそのような彼に語られたのです。全能の神が彼の行く所どこにでもともにいてくださり、彼を助け、守り、導いてくださると言うのです。これにまさる励ましがあるでしょうか。彼は神を信じ、神に拠り頼むことによって、重い務めを担い切り、偉業を成し遂げました。ヨシュアの神はあなたの神でもあるのです。神のもとにおいでください。